平成10年5月に急死した元X-JAPANのギタリスト、hide(本名・松本秀人)さん(享年33)の命日にあたる2日、今秋に閉館する神奈川・横須賀市の記念館「hide MUSEUM」で追悼イベントが行われ、入場者や献花者など合計6000人のファンが訪れた。

 午前8時52分、hideさんが亡くなった時刻に合わせて1分間の黙祷が捧げられた。実弟で同館総支配人の松本裕士さん(37)は、「楽しく、笑顔で閉館を迎えたい。hideのロックスピリッツは永遠。これからも末永くhideを応援してください」と声を詰まらせながらあいさつした。

 12年7月に総工費5億5000万円をかけて建てられた同館には、hideさんが愛用したギターや愛車のキャデラックなど数々の遺品が飾られ、幼少期の貴重な映像が流されている。

 設立当初は3年間の運営予定だったが、ファンの要望により延長。入場料は1500円で、これまで30万人が来場し、昨年の7回忌には1万8000人が訪れ、2キロにも及ぶ行列ができた。しかし、開館5周年を迎える今年、区切りをつける意味で9月25日に閉館することを決定。閉館を惜しむファンの間からは、hideさんのファンが集まれる場所の新設を望む声があがっている。

 閉館後、遺品は同館スタッフが責任を持って管理、建物自体の存続は未定という。今後の予定は公式ファンクラブサイトで発表され、9月にはhideさんの歴代シングルを収めたCDボックスが発売される。
(サンケイスポーツ) - 5月3日8時3分更新

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