イチロー

イチローVs古畑! 米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー外野手(31)=写真=が俳優デビュー、しかもあの超人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」の犯人役で登場することが17日、発表された。来年正月に3夜連続放送予定のフジテレビ系特番「古畑任三郎スペシャル」の第2夜に出演。イチローが熱狂的な古畑マニアということで実現したが、初演技でいきなり田村正和(62)とガチンコ対決とは、今からドラマが楽しみだ。

イチローがDVD全巻を所有する古畑マニアであることは、彼のファンの間では有名な話。だからといって本編に出演、それも田村正和と1対1の演技合戦が必要な犯人役とは。何事も超一流を極めなければ気が済まない、イチローならではの初演技挑戦だ。

「古畑任三郎」は平成6年から計3シリーズ、スペシャル5回が放送されたフジテレビ系人気ドラマ。三谷幸喜の脚本で、田村扮する古畑と、毎回大物ゲストが演じる犯人との対決を描く。来年正月の3夜連続スペシャルドラマで同シリーズは終了し、第1夜が石坂浩二(64)と藤原竜也(23)、第3夜が松嶋菜々子(32)のゲスト出演が発表済み。唯一、第2夜が「後日発表」となっていた。

その注目の“最後の相手役”が、イチローとなったのだ。役名は「イチロー」、つまり本人役。番組では平成11年1月のスペシャル「古畑任三郎VsSMAP」以来、2度目の本人設定だ。

田村正和

まさに初夢対決。田村正和演じる古畑が、イチローの完全犯罪をどう崩す?

今回のドラマを企画したフジテレビドラマ制作センターの石原隆氏は「イチロー選手が熱心な古畑ファンと聞きつけ、思い切ってオファーしたところ、イチロー選手の古畑作品への思いとこちらの意向とが一致し、快諾していただきました」と経緯を説明し、「お正月にふさわしい対決が実現して、うれしく思っています」と興奮を隠しきれない。

事前に情報が漏れるのを嫌うイチローに配慮してか、撮影の時期や場所、本拠地のセーフコ・フィールドを舞台にするのかなど、一切の情報が極秘扱い。肝心の放送日時までが伏せられている。

だがその分、イチローが誰に殺意を抱き、どんな完全犯罪を仕掛けるのか、そして、古畑との対決の行方は…。ドラマへの興味はあふれるばかりだ。現役のスポーツ選手、それも世界レベルのスーパースターの本格演技挑戦も異例中の異例。それだけに、来年の正月特番1番の話題作となるのは間違いない。

★過去に“映画デビュー”も

イチローはメジャー1年目の平成13年、イチローファンを描いたオムニバス映画「走れ!イチロー」のラストシーンに、実際に渡米した際の空港映像が使用され“映画デビュー”している。また、CMでも「変わらなきゃ」の日産自動車をはじめ、マリナーズの球団CMでもコミカルなしぐさを見せているが、本格演技、それもシリアスな犯人役は初めて。本当に大胆な企画となった。


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