1990年代に人気を集めたロックバンド「LUNA SEA(ルナ・シー)」が24日夜、東京ドームで一夜限りの再結成コンサートを行った。オリジナルメンバー5人がそろい、00年12月27日のラストコンサート以来7年ぶりのステージ。観客5万5000人を集め、約3時間にわたりヒット曲の数々を披露。満月のクリスマスイブに華麗な復活を遂げた。
7年間のファンの思いが一気に爆発した。インディーズ時代の代表曲「TIME IS DEAD」から出世作「ROSIER」へと続くシーン。結成初期、中期を象徴するナンバーの連続にファンは跳びはねて興奮。ウエーブも起きた。この日だけ「RYUICHI」に戻った河村隆一(37)は髪を振り乱してシャウト。「みんな楽しみにしてたと思うけど、一番楽しみにしてたのはオレら5人かもしれない」とあいさつした。
ギターのSUGIZO(年齢非公表)は得意のバイオリン演奏も披露。真矢(37)は独特の重々しいドラム音を響かせ、RYUICHIはステージを縦横無尽に駆けめぐった。
今公演の発表は「月の海」というバンド名にちなみ、8月28日の皆既月食の日を選んだ。復活を遂げた24日は満月。スタートとラストには00年の解散公演と同じ曲目を選ぶなど、徹底したこだわりを見せた。
人気絶頂期に「終幕」と題して約11年間の活動を終えてから7年。現在もファンクラブは存続しており再結成を望む声は高まっていた。今年はメンバー全員がソロデビュー10周年、ルナ・シーがメジャーデビュー15周年を迎えた節目。RYUICHIは「みんなが待っていてくれたから今夜オレたちはドームに戻ってこれた。7年間のすき間は埋められた」と頭を下げた。事前にホームページなどで呼びかけ合っていたファンたちがアンコールで「きよしこの夜」を合唱するなど、一体感のあるライブとなった。
ラストの「WISH」を歌い終えると、5人は手をつなぎステージ中央に。RYUICHIが「いつかどこかの空の下でまた会おう」と話し、締めくくった。
最終更新:12月25日7時2分
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