98年に死去した「X JAPAN」の元ギタリストhideさん(享年33)の命日の2日、ゆかりの場所にはファンが続々と集まり、故人をしのんだ。今年は没後10年の節目。神奈川・川崎クラブチッタでは約3000人を集めてフィルムコンサート。同県三浦市の墓前には約2200人が足を運び、不滅の人気をみせつけた。3日からは東京・調布市の味の素スタジアムで追悼公演が行われる。

 毎年盛大にイベントが行われてきたメモリアルデーも、ファンにとって今年は特別だった。

 生前、開催を当日に発表して公演するなど、縁が深かったライブハウス、川崎クラブチッタ。記念館の「hide MUSEUM」(神奈川・横須賀市)が05年9月に閉館してからは、命日と誕生日(12月13日)にイベントが行われてきた。

 真っ赤な長髪かつらをかぶったhideさんルックのファンがずらり。一方で例年とは違い、外国人ファンも多く見られた。フランス人の学生、リリスさん(19)はこの日来日し「X JAPANが大好きで来た。X JAPANのコンサートや関連イベントは全部見たい。hideさんはインターネットで過去の映像を見て格好いいと思った」。熱心な日本人ファンに交じって映像を見入った。

 欧米では日本のビジュアル系ロックバンドがブームを迎え、中でもX JAPANは中心的な存在。イベント関係者によると、昨年あたりから欧米人の来場者が急増しつつあるという。

 フィルムコンサートは昼夜2公演。遠方から駆けつけたファンも多く見られ、福岡から夜行バスで来たフリーターの中嶋瞳さん(23)は「10年たって、そろそろ現実(hideさんの死)を受け入れないといけないと思って来ました」と話した。宇都宮から駆けつけた主婦の火群(ほのむら)真弓さん(26)は「つらい時期に夢中にさせてくれて、救ってくれた。お礼が言いたかった」と感慨深げだった。

 hideさんの墓がある三浦霊園にも例年より多くのファンが足を運んだ。午後5時の閉門時点で昨年の1300人を大きく上回る2200人が参列。午前8時52分の死亡時刻には居合わせたファンが黙とうをささげ、閉門以降も花束を持った人であふれた。
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