1998/04/08/00:23

本日は撮影だったのだが、そこで、ある人と話していて思った事、、、、。
とあるバンドが去年大きなイベントに出たそうだ。そのイベントでは複数のバンドが出演した事に加えて様々なジャンル、国籍の人々が集まってプレイした。会場はオールスタンディング。バンドによってはモッシュやダイビングなんてものが起こるのはまったく不思議じゃないし、むしろ自然な楽しみ方だったろう。心得ているオーディエンスは飛んできたダイバーを受け止め、押し返し、それ独特のシンパシーを会場に広げて行く、これは、ほんとうに痛快なサマだ。、、、が、前記した、とあるバンドの一部の固定ファンは、お目当てのそのバンドが出るまでの間、最前列を陣取り、あげく、人とフェンスに挟まれ、失神、ダイビングなぞ、受け止める術も知らず、また、失神。スタンディングでのモッシュピットを楽しもうと思っていた、他のオーディエンスは閉口する。そして、そのバンド自体の資質にまで疑問をいだかせてしまい、今年も行われるイベントでは、そういった客のついているバンドへの危惧が囁かれている。

気持ちは、分かる。徹夜してがんばって最前列をゲットしたのだろう、、。スタンディングのライブにも慣れていなかったのだろう。その場所を明け渡したくない気持ちも分かる、、分かるが、あえて言えば、、、ただただ、「近くで見たい。」とか、そういう客がイベント自体、をぶっこわしてるのだ。迷惑なのだ、、、バンドや単純にイベント自体を楽しもうという他のお客にとっては、、。体力の限界で、倒れてしまうのは、しかたがない。そういうんじゃなく、ただ、お目当てのそのバンドをぜったいに、最前で見たいが、ためにイベント自体の行われている時間の長さと自分の体力の計算もせずに、やみくもに、スタンディングで、最前列をキープする事のどれだけ、危険な事か?どれだけそのシチュエーションをほんとに楽しもうと思っている客に迷惑な事か?少し考えて欲しいと思った。 

そろそろ私もツアースケージュールなどたてている昨今、スタンディングのギグなんてものも、いくつか用意するつもりだったが、この話を聞いて、考えさせられてしまった。1ST.ツアーの際、最終日にクラブチッタで行った、スタンディングのライブの中断中断、また中断状態を、思い出してしまった。(あの時は私のチケットの販売方法にも問題があったが、、。)

さて、いかがなものか?単純にステージの上に立つ人間として、リアルに思う事は、ステージ上の自分にふりかかる責任という演る側、催す側の”自分かわいさ”という側面も含め、事故など起こってほしくない、倒れた、あの子は大丈夫なのか?、、、という事になるのだろうが、いち、オーディエンス、ギグ、イベントを楽しむ人間として、言わせてもらうなら、「倒れるくらい、ならスタンディングで前なぞ陣どるな。」、、、これには、多数ご意見もあろうが、正直なところだ。資本主義のルールとして、「同じ料金払ってんだから、、、」などという、低能な話には聞く耳もたない。そういう者にかぎってまっさきに、セキュリティーの世話になるのだ。中断の原因になるのだ。己の身体と相談してからポジションを決めろといいたい。

スタンディングギグはムッチャ楽しい。それだけに偶発的な事件がオーディエンス次第(だけの責任ではないが、、)ポジティブにもネガティブにも転びうる点で特種である事も肝に命じて欲しい。イベント自体を楽しむ気がない人にとってイベントって無意味だから、お目当てのバンドの1回のギグを見逃したくない、そんなところだろう。そう言うあなたの気持ちは分からなくはないけれど、あなたのその愛するステージの人達はそんな考え方のあなたの事をそんなときばかりは、「2度と来てくれるな!」と腹の中で思っているよ。これは、つねづね、自分が単なるオーディエンスだった頃から思っていた事で、自分がステージに立つようになって、それをマザマザと実感した事のひとつ。そして、それでもつらい事になったら、がまんせず、すみやかに、そのポジションをエスケープしよう、、、これ重要。

長くなったけれど、たいした事を言っている訳ではなく普通の事なのは、ギグ慣れしてる人には分かるはず。これから初めてギグを楽しもうと思う人には、メンドクサく聞こえるかもしれないけど、基本的にはナンデモありな空間です。だからこそ一瞬の事でも、ギグで自由を感じたいのなら、心の隅においておいて欲しいと思いましたとさ。あくまでも、楽しむ前提の話であって、苦言を提している訳でもおどかしてる訳でもないからね、、、これも重要。ご意見その他は,ML、BORDにて。追加、ギグ、コンサートにおける矛盾を言い出したら、きりがないし、モラルの話なんぞでもない。楽しむための”コツ”の話。だいたいダイビング自体、スタンディングであろうと、ホールであろうと、認めているところなぞないわけで。なおかつそれを、奨励している話でも、ない事を”自分かわいさ”で付け加えておく。コツだよコツと。追加、音を楽しむという事だけで、言えば、スタンディングの会場での、最前列は最悪です。なにしろ、たいていが、PAスピーカーより前ですから。私の事で言えば昔、ギグ行って、それでも、そこにいたいと思った時ってのは、その音に犯されたい、破壊されたい、って思った時だったね。警備員なんて人間だと思ってませんでした。他人なんて見えてませんでした。入り込む事で音やリズムがモラルや、常識をつかさどっていた気がします。単純に曲聴いて、全体観たい時ゃ、音のいいとこ捜して人波から逃げてましたな。聖人君主であった事なぞ、ございませんな、ことROCKにおいて、、、まあ昔話です。『 BGM: JUNKIE XL』

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